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PIXUS PRO-100のカラー印刷について [PIXUS PRO-100]

A3ノビサイズの染料インクプリンターPIXUS PRO-100を使い出して三週間ほど経ち、大分様子が分かってきました。
 
顔料インクの場合は、一つの写真用紙で色合わせすれば、用紙の種類が違っても印刷色調の差はわずかでしたが、PRO-100では、用紙の差による彩度や色調の差がかなり大きく、用紙の選択が印刷品位に大きく影響を与えてしまいます。

今までPX-G5100用として使用していた写真用紙はELECOMのプラチナフォトペーパーとPICTORICOのプロフォトペーパーでした。

PICTORICOのプロフォトペーパーはPRO-100用のICCプロファイルが有り、これを当てるだけで、ほぼOKで、僅かに色調を調整するだけで、PX-G5100のベストにチューニングした状態と同等以上の品位で印刷出来るようになりました。

ELECOMの方は専用のプロファイルが無く、用紙とプロファイルとの組み合わせをいろいろ変えて試した結果、用紙はCanonの光沢ゴールド指定、プロファイルはCanonのプラチナ写真用紙用の組み合わせで、かなり近い線となり、その組み合わせでドライバーで色調を微調整することでほぼOKとなりました。

以前にも書きましたが、EPSONのプリンターではICCプロファイルを当てた後にドライバーによる色調等の微調整は出来ませんでしたが、PIXUSシリーズでは、プロファイルを当てた後も、ドライバーによる微調整が可能なため、ELECOM用のプロファイルは作らないで済んでいます。

PICTORICO用紙用のプロファイルの適合性が高かったことから、純正用紙である光沢ゴールドを入手して専用プロファイルを当てて試した結果、街中スナップや人物の写真では違和感なく印刷できたのですが、ネーチャー系の風景写真を印刷したところ、青空や草木の緑の色合いが貧弱であり、ドライバーの調整で若干は良くなりますが、高い彩度を要求するネーチャー系写真には使いたくない感じです。

PX-G5100の場合は、グレーチャートによる色合わせをすればほぼOKでしたが、PRO-100の場合は、グレーチャートに加えて、カラーチャートの印刷により、用紙毎に彩度や色ずれの評価も必要と判断しました。


   注) このチャートは新藤修一さんのサイトからDLして使用しました。

Canon純正用紙の光沢ゴールドに印刷したプリントをスキャンした画像
この画像以下は、ポインターを画像の上に移動するとオリジナルの画像データに切り替わります。 
       
 全体的に彩度が低く、青は彩度が低いだけでなくマゼンタへ傾いており、これでは空の色は表現できません。 また緑は黄緑方向に傾いています。

PICTORICOに印刷したプリント画像
彩度は光沢ゴールドより良好ですが、緑は僅かに黄緑方向傾いており、他の色もバランスが完ぺきとは言えません。  
    

PX-G5100でELECOM用紙に印刷したプリント
彩度はPICTORICOとほぼ同等ですが、カラーバランスは違う方向へずれています。 
    
 
ELECOMの用紙をPRO-100で印刷すると、光沢ゴールドに近い状態になりましたが、サンプルは省略します。

このカラーチャートを印刷すると僅かな色調の差でも派手に違って見えてしまいます。
PICTORICOの用紙の場合も、このカラーチャートを印刷した限りでは、オリジナル画像との色ずれが大きいと感じますが、実際にカラー写真を印刷すると、かなりきれいに印刷出来てしまうことから、実用上はOKと判断しました。

写真はPICTORICOの写真用紙に印刷したプリントをスキャンしたもので、ポインターを置くと、オリジナルの写真データに切り替わります。    

背景の緑の草原は、やや黄緑に傾いて印刷されていますが、写真の雰囲気は悪くないと思います。


PIXUS PRO-100を入手したことから、今まで使用していたEpsonのPX-G5100の処分を考えたのですが、インク詰まりはインク経路内の泡が原因となる場合があり、その場合はすべてのインクカートリッジを外してしばらく放置してから入れ直し、ヘッドクリーニングするとインク詰まりが治る場合もあるとの情報を得て試した結果、見事にインク詰まりが解消されてしまいました。
文書印刷では顔料インクのほうが水濡れに強いことから、しばらくはPX-G5100も使用することにしました。


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