D200のラストショット [D200]
D200のAWBを今更ながら検証してみました [D200]
D700をやっと手に入れましたが、D200を長女夫婦へ長期貸し出すことになりました。
貸出しを控えて、手元にあるD700、D300、D40とホワイトバランスの比較を実施してみましたが、結果はD200がベストでした。
AWBも街中で写す場合はどのカメラのAWBでもほ正常なWBとなりますが、草木緑の多い被写体では多くのデジカメはマゼンタの色かぶりになる傾向があります。 私の住む場所はまだまだ自然が多く残されて緑が豊かな場所で、AWBで撮るとWBがひどい状態で撮れる頻度が高いため、WBを晴天又は色温度直接指定にして撮影することでマゼンタかぶりの発生を防いでいます。
本日のAWBの比較での撮影は、自宅近所のごく普通の情景ですが、草木の緑が多いため、カメラによるAWBの差は歴然とありました。
比較撮影は、同じ被写体をカメラを取替えながら、WBはAWB、晴天の2種類として、露出は平均測光で、各WBでは露出補正無しと-0.7EVの2種類の露出で、カメラ毎に4点ずつサンプル撮影しました。
レンズはすべてVR70-200F2.8を使用し、APSサイズのD40、D200、D300は焦点距離を135mmとして、フルサイズのD700には焦点距離200mmに設定してどのカメラでもほぼ同じ画角になるようにしました。
アップした画像は、露出補正無しと露出補正-0.7EVのうち適正露出に近いほうのみで、撮影したままのJPEG画像をリサイズしたのみの画像です。
画像はAWBの結果が良いカメラの順番です。
D200 晴天 露出補正無し 前のAWBとほとんど差が認められません
D700 AWB -0.7EV補正 次の晴天とはほとんど同一ですがごく僅か差が有り
D300 AWB -0.7EV補正 悪い画像ではありませんが、晴天より僅かにマゼンタへ傾いています
D40 AWB -0.7EV補正 マゼンタかぶりが多い画像でした
AWBの結果はD200がベストでしたが、D200では晴天の画像もAWBとほとんど同じWBで写っていました。
他のカメラも晴天にすると明らかに良くなります。
D200で注目すべきは露出まで補正無しで最適な明るさ階調で撮れていたことで、他のカメラでは-0.7EVの露出補正でやっと適正な明るさ階調になっています。
Nikonのデジ一眼もD100やD70で暗めに写るためプラス側の露出補正が必要でしたが、D200では適正な露出に改善されましたが、それ以降のカメラは更に明るい露出設定で、やりすぎではないかと感じています。
D200を改めて検証すると高感度領域では明らかに最新のカメラには劣りますが、それ以外ではかなり素性が良いカメラであることが再確認できました。
またD40は予想外の結果でした。
但し、蛍光灯のような人工光や、その他な状況でのAWBの比較は実施していませんので、D200のAWBがすべての場面でベストとは断言できないと思っています。
なお、今回の画像比較では、一部を除いて画像毎の差がわずかであるため、きちんと較正されていないモニタでご覧の場合は画像毎のWBの良否が判別が困難な場合もあり得ます。