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快晴日は写真に向かない日でした [画像処理]

白とび罪悪主義の私にとって、文化の日の超快晴日は、写真撮影が難しくなる最悪の日でした。
ハイライト部分が白とびしないように露出補正すると影の部分は真っ黒となる、コントラストが強烈な目も当てられない写真ばかりが撮れてしまいます。
数年前の冬の日に鎌倉へ撮影に行きましたが、やはり超快晴で、ハイコントラストで白とびと黒つぶれの写真の量産で、その日に撮影した写真の半数以上はNGとなったこともありました。
下の二枚の写真も撮影したままですが、このままではNGです。
JS1_6115org-t.jpg


JS1_6123org-t.jpg

でもD700のRAWは粘りました。 Siklypix Proのダイナミックレンジ拡大機能、露出補正、覆い焼き機能を活用した結果、見られる画像に救済できました。

JS1_6115c2-t.jpg
以前は、このような写真は、Photoshopのトーンカーブで暗い部分を持ち上げて、コントラストを弱めて、なんとかまともに近い写真に仕上げようと四苦八苦したものですが、RAW現像時の処理で、かなりまともな画像に仕上げることが出来るようになりました。
最初の写真のオリジナルJPEG画像では若干、白とびが発生していましたが、ダイナミックレンジ拡大であっさり解消し、覆い焼き機能で、黒つぶれしていた部分に階調が戻ってきました。 これにトーンカーブ処理を加えるとさらに暗部の階調が見えてきますが、やりすぎると不自然な階調となり違和感が生じるので、このあたりで留めています。

JS1_6123-t.jpg
やはりダイナミックレンジ拡大と覆い焼きで暗部の階調を回復させていますが、このためやや彩度が低下するため、彩度を強めて、花の描写を改善しています。

どちらの写真も黒つぶれは僅かに存在していますが、白とびは出ていないはずです。

D700+Tamron 28-75mmF2.8


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コメント 4

penny

デジタルでは永遠のテーマですね。
ハイダイナミックレンジ、現在の技術でのブレイクスルーは難しいんですかね。
露出を変えて何枚か撮影して、Photoshopで合成することも時々やってます ^^
by penny (2009-11-05 00:40) 

コーミン

pennyさんへ
私も露出を変えた画像を合成したことがありますが、結構手間がかかるので、RAWでハイキーで現像した画像とローキーで現像した画像をレイヤー合成して、一見ダイナミックレンジが広い画像を作り上げることは時々実施しています。

デジカメのダイナミックレンジはEV値相当で8~9段ぐらいですが、マイナス側に5段ぐらいで、プラス側には3~4段です。 このように明るい方に対してレンジ幅が低いため白とびが起きやすいのですが、RAWで写した場合は、プラス側に1~1.5段ほどダイナミックレンジを拡大することができ、また、マイナス側に露出補正して、撮影後に明るさや階調を補正するような写し方をすることにより、さらにプラス側のレンジ幅を拡大することができます。 D700では高感度だけでなくダイナミックレンジが広くなっていることを実感しておりRAWで写した場合は、ネガフィルムにかなり近いダイナミックレンジで写せるように思えます。

FUJIのコンデジF200EXRでは一回のシャッターで、露出時間を変えて写した画像をカメラ内で合成して、ダイナミックレンジを拡大しており、ソニーのα550も同じような方式で高ダイナミックレンジを実現しています。 またFUJIのハニカムCCDでは感度の高い大きな素子と、感度の低い小さな素子とを組み合わせて高ダイナミックレンジを実現しております。
近い将来にはには小細工などしないで撮像素子自体でネガィルムを 超える高ダイナミックレンジを実現すると思います。
by コーミン (2009-11-05 13:39) 

ciscokid

コーミンさんの記事とても参考になります。
私はLightroom2を使用してますがこれも
まだ上手に使いこなせていません。
by ciscokid (2009-11-06 14:52) 

コーミン

ciscokidさんへ
私はLightroomは持っていますがLightroom2は結局購入しませんでした。
画質的にはSilkypixと似通っており、Nikonの純正ソフトのNX系より使いよいと感じていますが、ファイル管理機能が邪魔でわずらわしくなってしまったのが、大きな原因です。 デジタル写真を扱うようになってから私なりに写真の管理方法を工夫しており、それとはまったく違う画像管理方法が前面に出てきてしまい、それに嫌気をさしてしまったことが原因です。
RAW現像に関しては、素晴らしいものを持っているので、RAW現像に特化したソフトであれば良かったと思っているのですが。
いずれのRAW現像ソフトでも、画像処理の基本知識を習得すれば、JPEGをPhotoshopで仕上げることから較べると、はるかに簡単で、高品位な写真が得られると思います。
by コーミン (2009-11-06 20:23) 

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