スナップ大崎駅界隈 [D800]
父が特養老人ホームに入所しているため、留守となっている実家へ出かけた際に、大崎駅付近でのスナップです。
今回は、D800にAF-S 24-85mm F3.5-4.5Gの組み合わせでした。
このレンズは、2002年にD100の標準セットレンズとして入手したもので、D800との組み合わせは初めてです。
12年も前のレンズで、既にVR付きの2世代目が発売されているものですが、フルサイズ標準レンズとしてはかなり小型です。
撮影したままのJPEG画像は、最新のレンズと比べると、解像感が劣り、抜けが良いとは言えず、また収差も少なからずありますが、RAW現像で適度にシャープネスをかけ、収差や階調を補正することにより、最新のレンズでの撮影画像に見劣りしない程度に画質改善することが可能です。
最新の高性能レンズを使用すれば、容易に高画質画像が得られますが、古いハンデのあるレンズで、どこまで画質を改善できるかはチャレンジのしがいがあります。
D3100にはAi前の古いレンズも装着できるので、近々に試してみたいと思っています。
但し、露出計をもっていないので、ヤマ勘で露出設定しなければなりませんが、なんとかなると思います。
カメラで撮影を始めたころは、フィルムの箱に書かれていた天候による推奨露出を頼りに露出設定し、露出の良否はフィルムを現像するまで分かりませんでしたが、デジカメでは、ヤマ勘露出で撮影した画像でもすぐにチェックして、悪ければ即座に設定しなおすことが出来ます。
モアレ [D800]
D800の撮像素子はローパスフィルターがあるのでモアレは出にくいと言われていますが、被写体によってはモアレが出ることがあります。
Tamronの28-75mmF2.8は、D800のフォーカス調整により抜群の解像感を示すようになり、その結果、昨日の散歩撮影の際に撮影した中に派手にモアレが出ている画像がありました。
モアレの出ている部分を等倍で切り取ってみました。
これだけの解像度があればモアレが出てもやむを得ないと思います。
元画像です。
ISO400、SS1/160、 F6.3 焦点距離44mm
例によって手持ち撮影です。
D800の手持ち撮影限界を検証 [D800]
3600万画素の超高画素カメラであるD800/D800Eに対して、ネット上では、しっかりした三脚を使用して、ミラーアップして撮影しないと真価が発揮できないとの意見をよく見かけます。
私は、出来るだけ三脚を使わないで撮影する主義ですが、やはり気になって三脚を使い、ミラーアップして、ケーブルレリーズを使用して撮影した場合と、手持ち撮影した場合との解像感の比較を何度か行いましたが、日中の普通の撮影の場合は、全くと言ってもよいほど解像感には差が認められませんでした。
http://komin.blog.so-net.ne.jp/2012-02-04 でも詳しく述べていますが、手ぶれしないで手持ち撮影できるようになると、撮影の機動性や構図の自由度が飛躍的に向上します。
但し、手持ち撮影もレンズの焦点距離、シャッタースピード、手ぶれ防止の有無などで限界があるはずなので、D800の手持ち撮影の限界について、私なりに再度検証してみました。
被写体はこの新聞です。
レンズは手ぶれ防止の付いていない60mmマクロと手ぶれ防止の付いたVR24-120mmの焦点距離を60mmに設定して撮影
各シャッタースピードでは3枚連写して、手ぶれが最も少ない画像を選んでいます。
まずはD800に60mmマクロを装着し、三脚を使用、ミラーアップ、レリーズケーブル使用、SS1/60秒、絞りF5.6で撮影したぶれが全くない画像の一部を等倍で切り取ったものを、手ぶれ比較の基準としました。
SS 1/200秒で左がVR24-120mm、右が60mmマクロ
自然光による室内撮影のためシャッター速度を稼ぐため感度をISO2500まで上げてます。
SS1/100秒 ISO1600
ここまではピントがわずかに甘いものもありますが手ぶれは無しと判断
SS1/50秒 ISO1000
60mmマクロにわずかに手ぶれが認められますが許容範囲
SS1/25秒 ISO640
VR24-120mmがわずかに手ぶれ、60mmマクロは手ぶれが目立ってきましたが、等倍で見ない限りギリギリ許容範囲でしょうか
SS1/15秒 ISO640
VR24-120mmはまだ踏ん張っていますが60mmマクロはNG
以下VR24-120mmのみ
SS1/8秒 ISO400
手ぶれが認められますが、まだ許容範囲と考えます。
SS1/4秒 ISO200
3枚連射で2枚はNGでしたが、1枚はギリギリ許容範囲でしょうか
SS1/2秒 ISO100
SS 1秒 ISO100
今回の手ぶれ限度の検証では60mmマクロではSS1/50秒まではOKで、手振れ防止レンズであるVR24-120mmでは連写さえすればギリギリSS1/4秒までは可能性があると判断できます。
フィルム写真当時に言われていたシャッター速度の限界はレンズの焦点距離分の1がD800でも通用しそうです。
VRレンズだと3段から4段ほど許容範囲が拡大されます。
それなりに手持ち撮影を訓練された方なら、確実性を考慮したとしても、手ぶれ防止無のレンズの場合は焦点距離×2倍のシャッタースピード、手ぶれ防止レンズの場合は焦点距離÷2のシャッタースピードまでなら手持ち撮影が可能と判断出来そうです。
D700とD800の解像感撮り較べ [D800]
D700とD800に対して、同じレンズ、同じ被写体、同じ撮影条件で撮影した画像の解像感を比較するという、かなりつまらないことをやってみました。
D700は1200万画素に対して、D800は3600画素で画素数的にはまるで方向性の違うモデルなのですが。
まずはD800のサンプル画像
我が家の二階の窓から撮った、これまたつまらない被写体です。
ブレによる誤差を防ぐために、三脚を使用。
レンズは旧モデルの70-200mmF2.8で、どちらもISO200、 F7.1、WB色温度指定5000K、輪郭強調は弱相当の2で、撮影時の明るさの差はSS調整。
D800画像
レンズの焦点距離180mmで撮りっぱなしの100%等倍クロップ画像です。
D700画像
レンズ焦点距離は前の写真と同一の180mmで、同じ画素数で切り取るとが、カメラの画素数の差が歴然としています。
D800画像
画素数と画角の関係が、前のD700の写真とほぼ同一になるように、レンズの焦点距離を102mmにして撮影して、同じ部分を等倍クロップした画像。
色合いや明るさは微妙に差が有りますが、解像感的には有意差は無いと判断出来ます。
D800画像
3600万画素の画像を、フォトショップを使用して、D700と同一の1200万画素へ縮小。
輪郭強調の類の処理は一切追加していませんが、解像感が自然の状態で向上し、すっきりした画像となりました。
勤めていたころ、本来の業務以外に、製品の写真撮影に加えて、プリントしか残っていない製品写真や、旧式のデジカメで撮った程度の悪い画像データを、レタッチによるリファイすることも少なからず経験しました。 いわゆるNG写真の救済ですが、いろいろなやり方を試した結果として、画素数を拡大してレタッチ補正したあと、元のサイズに縮小することで、高画質の画像に変身させる手法を見つけたわけですが、今回はその手法の応用です。
D700では写したままでは得ることが出来ないような、ごく自然な高解像度の画像を、ほとんど輪郭強調していないD800の画像をフォトショップで縮小するだけで得ることが出来るようになる訳です。
RAW現像の際に画像を縮小する方法も試してみましたが、それよりも輪郭強調なしで現像した画像を、フォトショップで縮小したほうが、明らかに自然な解像感のある画像が得られました。
D800の輪郭強調を検証 [D800]
デジ一眼やコンデジの大部分もモデルは、モアレを防ぐために、撮像素子の表面にローパスフィルターが貼り付けられています。
このローパスフィルターのため、撮像画像の輪郭部分には、わずかなボケが発生し、解像度が低下することになります。
JPEG画像の場合は、解像感を回復するため、カメラ内部で輪郭強調処理が施されますが、デジ一眼、コンデジ等の多くのモデルの輪郭強調は、画像の輪郭部分の明暗を歪ませて、見かけ上の解像感が向上するような手法が取り入れられています。
これを分かりやすいようにしたシミュレート画像です。
左はローパスフィルターなしで撮影された画像と仮定し、中央はローパスフィルターにより輪郭がぼけた画像、右は輪郭強調処理により解像感を向上させた状態を復元した画像です。
右を注目すると輪郭の外側に白いリング、輪郭の内側に黒いリングが生成され、輪郭部の明暗差を高めることにより、見かけ上の解像感は向上させるリンギングと言われる処理です。
リンギング処理は一見見栄えは良いのですが、画像を歪ませるため、画像品位を低下させることになり、個人的には以前より問題視しており、RAW現像時にリンギングが最小となるような輪郭強調処理を施しています。
D800は3600万画素の超高解像度のカメラであることから、カメラ内での輪郭強調処理の改善を期待したのですが、やはり今までと同様のリンギングが発生する輪郭強調で、その点では期待外れでした。
このビール缶の写真を題材として、D800の輪郭強調を検証してみました。
レンズは60mmマクロ、絞りはF8、三脚を使用し、ミラーアップしてレリーズケーブルを使用し、ブレが極小となる条件で撮影したJPEG画像で、クロップと縮小以外は一切加工していません。
上の画像の中央部を100%等倍でクロックした画像
D800のピクチャーコントロールはスタンダードで輪郭強調は3です。
200%に拡大してみましたが派手にリンギングが発生していることが分かります。
次に同じ画像のRAWを輪郭強調をすべてゼロで現像。
200%拡大画像です。
リンギングはほぼゼロですが、2ピクセル程度の範囲で輪郭がぼけています。
次はSilkypixでRAW現像の際にピュアディテールと呼ばれる輪郭強調処理を施した画像
200%拡大
輪郭強調されていますが、リンギングは格段に少なくなっています。
Capture NX2やCamera RAWでは輪郭強調をゼロにしてアンシャープマスクを施すことでほぼ同じような仕上がりになります。
この方法だと輪郭強調が改善されるだけでなく、ディテールを損なわないでノイズを減少させる効果もあるようです。
NikonのホームページからD800のサンプル画像をダウンロードして検証。
椅子の脚や背もたれにリンギングが認められました。
D800Eの画像もダウンロードして検証してみましたが、さすがローパスフィルターがないためか、輪郭強調は最小にしか施されていないようで、リンギングは目立ちませんでした。
C社の最新デジ一眼の画像も見てみましたが、D800とほぼ同等のリンギングが認められました。
D800は写したままでもかなり良い画像が得られるので輪郭強調の処理の方法が貧弱であることは惜しいと思います。
RAWでの撮影なら、RAW現像時に是正することが出来ますが、JPEGのみの撮影の場合は、ピクチャーコントロールで輪郭強調をゼロにして撮影することをおすすめします。 輪郭強調ゼロでも他のカメラと比べると解像度は高いのですが、撮影したJPEG画像に対してフォトショップなどの画像処理ソフトでアンシャープマスクを施すことで、リンギングを抑えて細部の解像感をさらに向上させた良質の画像に仕上げることが出来ます。
ついでながら、題材としたビール缶の写真を作品風に仕上げて見ました。
このビールは先ほどおいしくいただきました。
山郷 [D800]
D800 + VR24-120mmF4のAPSクロップモードで撮影
D800は使うほどにすごさが実感してきます。
最近はフルサイズで写す比率が低下して1.2倍クロップかAPSクロップモードで撮影する頻度が多くなっています。
D800のAPSクロップモードは1536万画素(4800×3200)で、D700の画素数1205万画素(4256×2832)より画素数が多いのにもかかわらず同じレンズを使用しても解像感はD800のクロップモードの方が明らかに上です。
これはD800のローパスフィルターの効きはD700より弱くしているためにローパスフィルターによる解像感の低下が少なくなったことと、D800のクロップモードだと、各種レンズ収差が出やすい周辺部が使われないためだと考えられます。
今回の写真でもピクセル等倍で見ると、すさましい解像感で、2番目も写真の左下のポストに記されている文字や3番目の写真の自動車のナンバープレートまで読めてしまい、肉眼では見えないものまで写りこんでしまいます。
またD700では写したままのJPEG写真では何かしらの不満を感じてRAW現像時に何らかの補正を加えていましたが、D800ではD700より露出補正量は少なくて済み、またJPEGでの撮りっぱなしのままで不満のない写真の割合が大幅に増えています。
D800で千鳥ヶ淵の桜を撮る [D800]
4月7日は都内某所で開かれた花見飲み会へ行く前に秋葉原へ寄って、D800用32GBのSDメモリーを2780円でゲットし、その足で千鳥ヶ淵へ。
千鳥ヶ淵の桜は満開直前で、晴天の土曜日のため、大変な混雑で、花見の集合時間に遅れないようにとほぼ30分ぐらいで切り上げてしまいました。
D800はやはり良いです。 色調が素直で、ダイナミックレンジが広いので、今までのカメラより露出補正量が少なくてすみ、撮像サイズを変更することで、一本のレンズでの1.5倍相当の焦点距離範囲で撮れるようになるため、交換レンズを減らすことが出来ます。
また撮影した画像を見ると花弁一枚一枚が解像しており、大きなサイズにプリントしたとしても解像感のある写真となるはずです。
D800でスナップ [D800]
D800の試撮りを兼ねて、散歩に持ち出してみました。
散歩に気軽に持ち出せるカメラとは言えませんが、ホールディングが良いので持ってしまえば重さは感じないですね。
通常なら、被写体により微妙に露出補正したり、WBも色温度を調整したりしますが、今回はごく一部のショットを除いて露出補正無で、WBもオートのままで撮ってみました。
結果、70%程度は撮ったままでほぼOKと言えるでしょうか。 これは今までにない比率だと感じます。
撮像範囲を5:4に変えて撮影
D800でさがみ湖イルミリオンを撮る [D800]
D800の最初の本番出動は、さがみ湖イルミリオンのイルミネーション撮影となりました。
やや季節外れのイルミネーションですが、今シーズンは4月8日まで実施しており、遊びにきていた孫娘等を連れて行きましたが、興奮して駆け回っていました。
手持ち撮影派ですが、さすがに三脚はしっかり使用しました。
VR24-120mm ISO400 分割測光 -0.7EV補正 1/40s F4 Silkypix Developer Studio Pro5でRAW現像
上の画像の3615万画素のフルサイズ(7360×4912ピクセル)画像です。
データ量を少なくするため、2.4Mbまで圧縮していまが、等倍でご覧なると、画質の素晴らしさはお判りいただけると思います。
ニコンD800 [D800]
3月22日に発売されたニコンD800に注目していたのですが、発売後のユーザーの評価がかなり高いということで、迷った末に予約していました。 販売店の話では「予約が殺到して、いつ入るかわからない。最悪2カ月待たされるかもしれない」とのことで、5月連休までに入手できればと思っていたところ、予約から4日目に入荷したとの連絡が有り、昨日、早々と入手することが出来ました。
見た感じや、操作はD700に似ているのですが、細かなところはかなりの違っており、昨夜は、取扱説明書とくびっききで、何とか初期設定をすることが出来ました。
ということで、本日の試写の結果です。
新しいカメラを買った際は、露出補正無、WBオートで写してそのカメラの傾向を把握するようにしています。
まずはAWBですが、室内、屋外とも、かなり改善されています。
AWBはAWB1とAWB2(電球色を残す)の2種類あり、的中率がかなり向上していることを実感しました。
AF 50mmF1.4 ISO800 1/1000s F10
この画像では住宅の白壁の部分は白飛びしがちなので、通常なら-0.3EV程度の露出補正するところですが、露出補正なしで白壁部分はぎりぎりで階調を保っており、ダイナミックレンジの広さがうかがえます。
AF50mmF1.4 ISO800 1/400 F10
この写真の場合、ドラム缶のハイライトの部分は階調が保たれ、オレンジ色のプラケースのハイライトの部分は白飛びしていますが不自然ではありません。
次は、色被りのいじわるテストで、日陰にある草木の緑の部分を写したものですが、見事にマゼンタ被りとなりました。
本来はこのような緑です。
ネーチャー派として、森の中で撮影する場合は、AWBが使えないわけで、WBは色温度指定とする必要があります。
今までテストした、どのコンデジ、、デジ一眼もこのテストにパスしたカメラはありません。
液晶モニターの色再現性が良くなったため、撮影後のWBの確認の信頼性も向上すると思いますが、惜しいことにきちんと調整したPCのモニターと比べると、わずかに緑被りが見られます。
画質的に最高に改善されたことは解像度でしょうか。
良いレンズで写すとすさましい解像度で描写します。
AF-S 60mmマクロF2.8 ISO400 1/1250s F7.1
四角で囲った部分をピクセル等倍でクラップしてみました。
スレートの屋根、中央やや左の赤い枝、下側の青いトタン屋根の筋目等をを見事に描写しています。
今回の試写もいつもの通りすべて手持ち撮影です。
ネット上では、3600万画素もの高画素のD800は、三脚を使わないときちんと撮れないという意見が多いのですが、手持ちでも適切に設定すればこれだけの解像度での撮影が可能です。
ちなみに今回の使用したレンズは手振れ防止はついていません