F200EXRの画質はデジ一眼に迫ります [F200EXR]
高画質で評判のFUJIFILMのコンデジF200EXRを、同じ被写体で、600万画素ではD40、1200万画素ではD300と画質を比較してみました。
いずれのカメラも画質がベストとされる最低ISO感度として、D40、D300は50mmF1.4の単焦点レンズを使用しています。
またD40とD300はJPEG撮りっぱなし画像に加えて、Silkypix Developer Studio ProのよるRAW現像画像も加えました。
またホワイトバランスは以前に紹介した乳白色アクリル板を使ったカスタム(プリセット)WBで同一条件としました。
まずは撮影画像をリサイズしたものです。
F200EXR 6M F ISO100 DR400% 露出補正0
D40 6M ISO200 JPEG 露出補正-0.7
D40の特性としてコントラストの強い被写体では露出がオーバとなるため明るさを合せるため露出補正しています。
曇り空の右上部分が白とび気味で、ダイナミックレンジではF200に差をつけられています。
F200と同じ条件でプリセットWBを取りましたが、やはりF200は青っぽくなり、D40のほうが見た目に近い色合いです。 但しF200の方が好みだという方もいるはずです。
D40 RAWをSilkypixで現像
右上の白とび部分が目立たなくなりました。 またカラーバランスも若干改善されました。
F200EXR 12M F ISO100 DR100% (12M ISO100だとDRは100%に固定されます) 露出補正0
DR100%だと曇り空の部分は半分以上白飛びしています。
D300 12.2M ISO200 JPEG 露出補正0
ややアンダー気味の露出となり、雲の部分は白とびはありません。
WBはD40とほとんど同じです。
D300 RAWをSilkypixで現像 明るさを補正しています。
リサイズ画像ではWBと雲の部分の白とびの有無しか比較出来ません。
次に画像の一部をピクセル等倍で切り出してみました。
D40 JPEG
色合いの違いのみで、解像感や階調等ではどちらのほうが良いかは判断できません。 但しD40の画像では電線の一部が青であることが判別できますが、F200では電線の色は判別出来ません。 F200画像には白とびが無いことを考慮する勝負は引き分けでしょうか。
D40 RAW現像
エッジ部分や木の葉の部分の描写が改善され、また電線の色ははっきり判別できるようになり、JPEG画像より改善され、F200より明らかに高画質となりました。
F200EXR 12M
茶色の壁の溝の線や電線の描写が明らかに劣化しています。しかし解像感はなかなかのものです。
D300 JPEG
茶色の壁の溝の線や電線の描写は破綻していません。 F200より明らかに画質は良いです。
D300 RAW現像
青い電線の描写は完璧で、画像の品位が向上しています。
今回はF200の画像をハイグレードなデジ一眼レフであるD300のRAW現像画像とも比較するなど、F200にとってはかなり厳しい内容でしたが、予想以上の善戦でした。 F200は6Mで使う限りは、画質的には現段階では最高クラスの実力を持つコンデジではないかと思います。
大変説得力のある内容で、感心しました。
by 英爺 (2009-05-19 15:59)
英爺 さんコメントありがとうございます。
このカメラもWBにクセがありますが、良いカメラで、毎日持ち歩いています。
いままで使ってきたどのカメラもそれなりにクセなり特徴がありますが、それを知ることで、より良い写真が撮れると思っています。
by コーミン (2009-05-20 13:01)