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納得できない防災訓練指示

昨日の続きです。

今回、市より指示のあった防災訓練は、「所属する自治会の地域にがけ崩れの恐れのある区域があるので、東海地震予知情報により発令されるとする事前避難の訓練を実施する」でした。
雨天のため中止としましたが、具体的には大地震が発生する予報が出たので約2km近く距離のある市指定の避難所まで徒歩で避難するという馬鹿げた内容でした。

確度の高い地震予知情報が現実に出るならばやらなくてはならない内容ではありますが、現状、地震予知技術はまだまだの段階であり、今までの大地震のほとんどすべては、地震警報なしで発生しています。

市の防災訓練の事前説明会の際、地震予知が不完全な現状では、事前避難訓練より地震が実際発生した場合に如何に行動するかの訓練の方が重要なはずだと反対意見を述べたのですが、上からの指示だ、そのような議論をするための説明会ではないと聞く耳を持たぬ態度に、実際に役立つ訓練をすべきと、議事進行が混乱するほど強硬に発言した経緯があります。
反対意見をいくら述べても、受入れられないことは想定していたのですが、強硬な反対意見があることは強く認識させたはずです。
それにしても、お役所仕事の不合理さを再認識させられました。

防災責任者になってから、防災に関してかなり勉強しました。
今後30年以内に首都圏で大規模地震が発生しる確率は80%以上とのこと。
震災に対処するためには、事前の対応と、地域の特性を考慮した対策が必要で、海沿、山間地、住宅密集地、繁華街、オフィス街、過疎地などその地域ごとの災害ポテンシャルを想定した対策や訓練をすべきだと考えます。

共通的に言えることは、大規模な震災が発生した場合は、ほぼ3日間は公的な救援は期待できないということです。
その間は、地域の住民や企業で構成される自主防災組織で、しのがなければなりません。
そのための防災訓練をすべきと思うのですが。

写真は先日出かけた乙女高原での撮影です。
KSC_4458c-t.jpg
D800 + VR24-120mm


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ジョルノ飛曹長

首都圏直下型が来ると、我埼玉県新座市も危機的状況になると考えられます。ほんとに怖いですよね。
うちの自治体は1キロ先の小学校へ避難するように言われているのですが、子供は別の小学校に通っているので、我家族は自治体から外れてそっちへ避難です。
by ジョルノ飛曹長 (2012-09-04 12:57) 

コーミン

ジョルノ飛曹長さんへ
新座市は車で通り過ぎただけですが、郊外の住宅地という位置づけでしょうか。
首都圏に大地震が起こるとすると、広範囲に被害が発生するため、大変なことになると思います。
いろいろな地方自治体のHPチェックして防災体制に見てみましたが、自治体による認識の格差は大きいようです。

by コーミン (2012-09-04 21:26) 

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