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輪郭強調の方式の差によるD800の画像描写の相違について [画像処理]

昨日は、D800のカメラ内の輪郭強調ではリンギングが生じることをビール缶の文字を題材として描写で紹介しましたが、輪郭強調の方式の差による実際の風景写真の描写がどのように変わるかを紹介します。

D800で撮影したRAWをリンギングが生じるD800の標準的なJPEG画像相当にするためにCapture NX2でピクチャーコントロールをスタンダードに設定して現像した画像と、リンギングがほとんど生じないSilkypix DeveloperStudio Pro5の輪郭強調をピュアディテールとして現像した画像を等倍に拡大しての比較です。

サンプル画像1
pic1.jpg

NX2で現像した画像の一部分をクロップして等倍で表示

橋の鉄骨部分にリンギングが生じています。

Silkypixで現像した画像の同一部分をクロップ

橋や木の枝の描写は明らかにこちらの方が繊細で高品位です。

サンプル画像2


NX2で現像して等倍でクロップ


Silkypixで現像して等倍でクロップ

NX2で現像した画像はごつごつして輪郭が図太いイメージであることに対して、Silkypicで現像した画像は、繊細できめ細かいイメージに表現されており、草木の葉や中央下にある流しの描写では差が顕著です。
サンプル画像はどちらも手持ち撮影です。

昨日のページでも述べましたが、D800のJPEG画像でも、輪郭強調をゼロにして撮影し、フォトショップなどの画像処理ソフトでアンシャープマスク処理を施すことで、Silkypixで現像した画像と同じようにリンギングの少ない良質な輪郭強調の画像に仕上げることが可能です。

私の保有するカメラの中では富士フィルムのX100はリンギングが全くない極めて良質な輪郭強調の方式が採用されています。


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