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プリンタープロファイル [画像処理]

撮影した写真をPCのモニターで見た通りに印刷することは、至難の技です。

モニターが正しい色合いで見えるようにキャリブレートされていることが前提ですが、プリンターのドライバーをどのように調整しても、モニターで見たと同じように印刷することが出来ず、最終的には、プリンターのプロファイルを自作することで、やっと解決することが出来ました。
使用しているプリンターはエプソンのPX-G5100。A3ノビサイズまで印刷できる顔料インク式のものですが、発売後8年を経過した旧式で、2年ほど前にオーバーホールしています。

プロファイルを自作するようになったのはこのプリンターを使いだしてから半年ほど経過してからですが、この旧式のプリンターでも、きちんとカラーマネージメントしないで最新のプリンターで印刷するよりは高品位な印刷が出来ていると思っています。

このプリンターの最大の問題点は、インクを交換すると、印刷の色が変わってしまうことがあることです。
色が変わらない場合もありますが、大きく色が変わってしまう場合もあり、そのような場合は、プロファイルを作り直すことになりますが、その作業はかなり手間がかかります。

使用しているプリンタープロファイル作成用ソフトはモニターキャリブレーションツールであるSpyder2のおまけソフトであるPrintFix PLUS2と称するもので、色彩センサーを使用しないで、暗部、中間色、明部の色合い調整、明るさ、コントラスト、彩度などを視覚的に調整するもので、使いこなせるようになるまでが大変でした。

現在は、印刷したグレーチャートをグレーカードを背景にしてスキャナーで取り込み、フォトショップで、グレーカードを基準に明るさごとのWBのずれを確認して補正し、また印刷しては補正を繰り返しながらプロファイルを追い込む方法ですが、場合によっては数時間かかってしまこともあります。

本日のインク交換後、見事に印刷色が変化したため、プロファイルを作り替えました。

グレーチャートでのプロファイル調整後はリファレンス用の画像を印刷して確認しますが、この画像が最も色合わせが難しく、この画像がOKならば、他の画像はすべてOKになるほどです。

BSC_1138_mon_t.jpg
背景の壁の色、左のご婦人が着ているコートの色、カーデガンの色、顔色などがチェック対象になります。

本日作ったプロファイルを当てて印刷した画像を、グレーカードを背景にスキャナーで取り込み、フォトショップでグレーカードを基準にWBを自動調整した後、トーンカーブでグレーカードの明るさを127に合わせた画像です。
0323_17_2_t.jpg
スキャナー取り込みの際の誤差も加わるため、微妙な違いが見られますが、元画像にかなり近い色調で印刷されています。

エプソン指定の光沢紙用プロファイルを当てて印刷した画像です。
かなり暗く印刷され、色調の差もあり、完全にNGです。
PGPP_t.jpg


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