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X-T3でLOG撮影 [画像処理]

X-T3は静止画だけでなく動画性能も4K、60P、10bit記録が可能、ダイナミックレンジが広い「ETERNA/シネマ」やLOG撮影が可能など大きく向上しており、プロユースにも耐えられるほどです。

静止画で撮影では、ホワイトバランスや露出が不適正でも、RAWで撮影していれば、容易に救済できますが、動画の場合は簡単ではありません。

先日のステージの動画撮影で、カメラを固定して、全シーンステージ全体を連続撮影した際、照明が頻繁に変わり、特に暗い場面でスポットライトが当たる部分が露出オーバーになるなどNGシーンが少なからず撮れてしまいました。

このような場合はダイナミックレンジが広大なLOGモードで撮影して、シーンに応じて処理すれば解決するのではないかと検討を始めました。

LOGで撮影したままの画像は、コントラストと彩度が極端に低いためメーカーが提供するLUT(Look Up Table)を当てた後、カラーグレーディンにより、色調や階調を整える処理が必要となります。

ということで、X-T3でLOG撮影とLUT処理を試みてみました。

以下、説明用に動画から静止画に切出した画像です。

LOGで撮影したままの画像
情報量は豊富ですが、RAWのように後処理が必須です。
DSCF0830F-LOG01s.jpg

この画像のヒストグラムですが、ダイナミックレンジが広いことが確認できます。
histgram1.jpg


LUTを当てた画像
DSCF0830WDR_LUT01s.jpg
LOG画像より見やすくなりますが、眠たい画像です。

この画像のヒストグラム
histgram2.jpg

カラーグレーディングを施した画像
DSCF0830E_LUT_C01s.jpg
普通にみられる画像になりました。

上の画像のヒストグラム
histgram3.jpg


LOG映像の処理ソフトは、最初は手持ちの「TMPGEnc Video Mastering Works 7」で試みましたが、カラーグレーディングの機能が貧弱なため、フリーソフトのDavinci Resolve16を急遽DLして使用しました。

このソフトは有料版のDavinci Resolve Studio 16の機能限定番ですが、有料のStudio版はLUT処理用としてプロも使用する定番ソフトのようです。

映画やCM映像ではカラーグレーディングで独特の色合いに仕上げているようです。

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