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オリジナルCD

先日より続けている古いLPのデジタル音源からオリジナルCDを作ってみました。

大部分は1970年代から1980年代のLPですが、再生してみると一部を除いて、ほこりや傷による無視できないほどのスクラッチノイズが聞こえます。
音声編集ソフトを使えば、ほとんどのノイズは自動処理で簡単に除去できるのですが、強力にかけると高域が落ちるので、除去レベルはそこそことし、わずか残ったノイズは波形を見ながら、ノイズのピーク部分の狭い範囲のレベルを下げることにより、前後と同化して気にならなくなります。

写真に例えると、イメージセンサーに付着したごみ取りのようなものでしょうか。

デジタル化の際の音のレベルもわずかに低めにして、高いレベルの部分が歪まないようにしました。
これも写真に置き換えれば、露出をアンダーにして白とびや色飽和を防ぐと同じ考え方で、最終的に全体のレベルを適正化すること普通の音量で聞くことができます。

レコードの録音はハイレゾです。
CDでは16ビット44.1khzの量子化に対して、24ビット96khzとビット数的には256倍のきめ細かさでの記録です。
ハイレゾで記録しても古い音源が最新のハイレゾ音源並に高音質になるわけではありませんが、音の加工の際の耐性は向上するはずと思っています。

古い解像度の低い写真を加工する場合、解像度を数倍高めてから加工すると劣化が少なく、きめ細かな加工ができますが、音の場合も同じだと考えます。

このようにしてリファインした曲の中から選んで作ったおよそ60分のCDです。

    cdm.jpg
元々のレコードより音質が良くなるわけではありませんが、スクラッチノイズがほとんど聞こえなくることから、聞き易くなり、今風のカリカリした音ではない、柔らかくて温かみのあるような音に引き込まれます。


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