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X-E1の画質はすばらしい [X-E1]

D800であっても、撮影したままのJPEG画像では、今一つと感じる部分がある場合が少なからずあり、RAW現像によりその部分を補完するようなことをしていましたが、X-E1ではかなりの確率で、補正が不要と思われるほどの完成度の高い画像で撮影できます。

まずは、AWBの確率が高いことです。他のカメラではAWBは最初からあてにしないで、WBも色温度指定で撮影し、RAW現像で必要に応じて微調整していました。

高感度に強く、ISO3200までは躊躇なく使えます。
ノイズリダクションを最小にしてISO3200で写してもノイズがほとんど認められないほどです。
ノイズリダクションをオフにすることで塗り絵的な描写になることがなく、解像度が高いことも相まって、質感の描写が向上します。

ダイナミックレンジがかなり広いです。 D800であってもコントラストの高い被写体では白とびや色飽和を防ぐため、マイナス側に露出を補正しRAW現像で階調を整えるようなことをしていましたが、X-E1では露出補正なしでも、白とびや色飽和が発生する確率が激減しました。

ローパスフィルタレスであることとキットレンズである18-55mmF2.8-4の性能が高いことにより、ズーム全域での解像度が高いのですが、カリカリではなく、素直な解像感です。
他のカメラで見られる、解像感を高めるための強引な輪郭強調により生ずる輪郭部のリンギングは全く見られません。

倍率色収差もほぼゼロです。 
私が持っているNikon用のレンズのほとんどは、程度の差はありますが、倍率色収差が発生しており、VR24-120mm F4などは盛大に色収差が発生します。
D800の場合はカメラ内で色収差を自動補正し、NX2でRAW現像すれば倍率色収差を自動補正しますが、Silkypixの場合はマニアルでの補正になるので、その分手間がかかります。

SilkypixでのRAW現像では、倍率色収差や歪曲収差の補正はマニアルとなりますが、それでもNX2やCameraRAWで現像するよりはるかに早く処理できるため、メインで使用しています。

画像の一部を等倍で切り取った細部描写の例です。

屋根や窓にかかったすだれや黄色い壁の質感の描写は見事です。 
また等倍で見ても、違和感はほとんど感じません。
DSCF0174ctrm.jpg


切り取る前の画像ですDSCF0174c_t.jpgISO400 AWB F7.1  SS 1/420 手持ち撮影 
Silkypix Developer Studio Pro5でわずかに補正しています。

これだけ素晴らしい画像がいとも簡単に撮れてしまいますが、レスポンスは一眼レフと比べると見劣りし、動きものの撮影ではタイミングやAFがずれる恐れがあり、操作もやや面倒なので、敏速な設定変更は出来ません。

でも一眼レフと比べるとはるかに小型軽量なのに、一眼レフに引けを取らない高画質の写真をほぼフルオートで撮れることは、期待以上のカメラでした。


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