SSブログ

X-T3のAFウォブリングの続きです

今回のテーマは動画撮影の設定に関する突っ込んだ内容なので、関心のない方はパスしてください。


下記のページで紹介したX-T3がAF-Cモードでピントがゆらぐウォブリングについての続きです。

https://komin.blog.ss-blog.jp/2021-06-20

X-T3でAF-CでAF設定がオートエリアで三脚固定で動画撮影すると、周期的にピントがずれるウォブリングと呼ばれる現象が発生することがわかりました。


上のページではAF-Sで撮影すればこの現象が防げると書きましたが、X-T3ではAF-Sだと動画撮影スタートの際のフォーカスが固定され、距離が違う被写体にパンしたり、ズーミングするとピントが外れてしまうという弊害があることが分かりました。

パンして被写体を変えたりズーミングしてもフォーカスを追従させるためにはAF-Cに設定する必要がありますが、AF-CでもAF設定をエリア選定にすればウォブリングの発生がなくフォーカスも追従することが分かり、X-T3の動画撮影ではAF-C/エリヤ選択という設定が不可欠になります。

X-T30とX-S10についても検証した結果、X-T30はX-T3と同様に、AF-S/オートエリアでは頻度や程度はひくいながらいも、ウォブリングが発生しましたが、X-T3とは違ってズーミングやパンでもフォーカスが追従しました。

X-S10では、動画モードにするとAF-CかMFにしか設定できなくなり、いずれの設定でもウォブリングは認められず、ズーミングやパンでもすべてAFが追従するため、X-T3のようにAF設定に気兼ねせずに動画撮影が可能でした。

発売時期ではX-S10が最新で、動画撮影にかなり考慮したカメラであることが改めて確認できました。
4K60Pの撮影が出来ないことが惜しまれます。


写真は地元で季節ごとに定点撮影している場所です。
すっかり夏の色になりました。

DSCS3855s.jpg
X-S10 + XF16-80mm       撮影日 2021年6月23日


nice!(42)  コメント(0) 
共通テーマ:アート